【本当の力】”火事場の馬鹿力”を使いこなす

働き方

はじめに

火事場の馬鹿力

火事のときに、普段の自分ではありえないような力を発揮することを表した言葉です。

これは、神から与えられるスピリチュアルな力なのでしょうか。

…それは違います。

火事場の馬鹿力」は、限界を超えたパワーアップではなく、潜在能力の解放です。

つまり、

あなたは普段、潜在能力のすべてを発揮できていない

ということなのです。

今回は、

”火事場”でなくても潜在能力を引き出すことができれば、これまで以上のパフォーマンスを発揮することが可能になる

ということについてまとめていきます。

あなたは力をセーブして生きている

人間は脳の10%も使っていない」というのは、有名な話です。

実際、これには諸説ありますが、常に脳のポテンシャルの100%を発揮することができているかと聞けば、ほとんどの人が「そうではない」と答えるのではないでしょうか。

「集中力の続かない」「作業が思うように進まない」という時間は往々にしてあるはずです。

これについては、”集中力”をコントロールすることで、改善できる部分が大きくあります。

集中力”が持続しない原因が”マルチタスク”であるという問題については、過去の記事で解説していますので、そちらをご覧いただければと思います。

「”マルチタスク”についての記事を読んでいる時間はない!」という方のために簡単に解説すると、

人間の脳は切り替えが苦手

ということです。

つまり、様々なタスクの間で注意を切り替える”マルチタスク”が”集中力”を削ぐ原因ということです。

「作業を中断し、30秒メールをチェックすること」で失う時間は、”集中力”が戻るまでの数分も含めた想像以上に大きなものとなるということです。

実際には、わたしたちの身の回りにはスマートフォンなどによって情報が溢れかえっていますから、生活の中で失っている時間は相当量あるはずです。

ここまでは、脳のポテンシャルが最大限発揮できない理由について”集中力”に注目して検討してきましたが、実はこれは最重要ポイントではありません。

なぜなら、「火事場の馬鹿力」の場面を想像すると、考えることはたくさんあるでしょうし、”マルチタスク”がこの力の発揮を左右しているとは考えにくいためです。

それでは、脳や肉体のポテンシャルを発揮するうえで最も重要な要素とは何なのでしょう。

それは、”危機感”です。

追い込まれたときに本当の力が発揮される

という、「火事場の馬鹿力」のイメージにも合致したものではないでしょうか。

追い込まれると発揮される本当の力

いくら”集中力”が高まった状態であっても、難易度の低いタスクに発揮しうるすべての力を注ぐということは非効率ですし、私たちの賢い身体は、そのような無駄なエネルギー消費はしません。

常に全力を発揮していたとしたら、たちまち疲れ切ってしまうでしょう。

ですので、ここから述べていくのは「発揮したいときに発揮する」という潜在能力のコントロール方法です。

火事場の馬鹿力」は、なにも”火事場”に限った話ではないということはこれまでにも述べてきました。

ここでは、僕自身の「追い込まれたからこそ力を発揮できた経験」をご紹介し、”火事場の馬鹿力”を実生活に役立てるためのポイントについて検討していきます。

学生時代、僕は友人とオーストラリアへ旅行に行きました。

現地には、留学中の別の友人がいたため、旅行中のコミュニケーションは友人頼み。

ほとんど英語など話すことなく、何不自由なく楽しいオーストラリア観光となりました。

そして、最終日。

空港に着き、搭乗手続きのカウンターへ行くと、自分たち以外の利用客が誰もいませんでした。

あれ、おかしいな

直感的に、そう思いました。

カウンターへ行き、現地の友人の力を借りて搭乗手続きをしようとすると、職員の方から

搭乗手続きは終了した

という説明を受けました。

僕たちはなんと、帰国便の時間を勘違いしていたのです。

その空港から、日本へ向かう飛行機は1日1本。

翌日には、日本で重要な予定がありました。

焦った僕たちは、現地の友人と別れ、メルボルン空港への便に乗りました。

メルボルンならば、日本行きの便はいくつか出ているので、何とか帰れるだろうという算段だったのです。

メルボルンに到着し、苦手な英語で交渉開始。

しかし、あまりお金のなかった僕らには、その日にすぐ乗れるような飛行機はありませんでした。

英語力なし、お金なし、携帯の電波(海外で使える契約)なし、携帯の充電器なし。

まさに、絶望的な状況でした。

そこからは、英語で相談・交渉。

結果的に、太平洋の島国フィジーを経由して日本へ向かう格安ルートを発見し、2日後に日本へ帰国することができました。

メルボルンで過ごしたこの1日は、人生で最も必死に英語を喋った1日となりました。

この経験を通して僕が学んだことは、

わたしたちには「自分にはできない」と信じ込み、力を発揮することを恐れていることが多くある

ということです。

「自分には喋れないから」と友人任せにしていた英語。

火事場の馬鹿力」の場面でいえば、「こんなもの持ち上げられない」という気持ちがセーブするわたしたちの力を、”火事場”という状況(危機感)が解放するということです。

ですので、適度な危機感をコントロールすることができれば、わたしたちは潜在能力をコントロールすることができるのです。

”火事場の馬鹿力”を実生活に役立てる

危機感をコントロールするといっても、自らを過酷な状況に置くのは簡単なことではありません。

「サウナで作業するとよい」「冬の屋外で作業するとよい」といわれても、それを実際に行うことは難しいでしょう。

そこで今回ご提案するのが、”締め切り効果”を活用する方法です。

締め切り効果とは、「締め切りに追われるといつも以上の力を発揮することができる」という効果のことです。

「テスト直前になると勉強がはかどる」という経験のある方は多いのではないでしょうか。

他にも、

「仕事の最後の1時間は、帰宅時間を意識して集中して取り組むことができる」など、生活の場面で締め切り効果の例を挙げることは決して難しいことではないはずです。

実際、僕は日々の仕事やブログ執筆で締め切り効果を大いに活用しています。

「〇時までに終わらせよう」とか「〇分で仕上げよう」など、自ら締め切りを設定し、ゲーム感覚で取り組んでいます。

特に、「毎日18時にブログを更新する」という自分ルールは、危機感を演出するうえで欠かせません。

18時前にその日の更新内容をチェックすることが必要ですから、それに間に合うように本業にも集中することができ、仕事から帰宅後18時までは1時間もありませんから、そういった時間のなさも集中して作業を進めることができる要因です。

日々の仕事では、スマホのタイマーでタイムリミットとなる時間にアラームが鳴るように設定することもあります。

だらだらとメリハリなく作業していては、集中したときと比較して数倍にも生産性に差が出てしまうでしょう。

まとめ

今回は、戦略的に「火事場の馬鹿力」を活用することを目指し、その方法について検討してきました。

締め切り効果に限らず、「誰かに伝える(教える)場」を用意するなど、自分を適度に追い込む手段はいくつかあります。

メリハリをつけて、あなたの潜在能力を最大限に発揮するライフスタイル・働き方を目指していきましょう!

それでは!ありがとうございました!

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