はじめに
「何から始めようか」
何かに挑戦するときに、わたしたちは真っ先に”やるべきこと”を考えます。
「あれもやろう」「これもやろう」と、自然と今の仕事や生活に”足し算”の発想で考えていくのです。
しかし、そういった足し算の最終地点は「タスクに追われるあなた」です。
やることばかり増やしていては、じきにパンクします。
パンクしなかったにしても、たくさんのタスクを背負うことは「1つ1つのタスクにかけられる時間が少なくなる」ということを意味します。
今回の記事では、「正しい戦略の立て方」をご紹介していきます。
戦略とは、何をやらないかを決めることである
マイケル・ポーター(ハーバードビジネススクール教授)
”戦略の本質”を掴み、有限の時間やお金を本当に使うべきことにかける(フォーカスする)スキルを身につけていきましょう!
「何をやるか」という勘違い
新たな挑戦をするとき、わたしたちの気持ちは昂ります。
ダイエットや勉強、読書、ランニング、筋トレ…
始める前や始めたての頃はモチベーションが高かったのに、三日坊主で終わってしまったという経験は誰しもあるでしょう。
なぜ長続きしなかったのか。なぜ定着しなかったのか。
その答えは「習慣化できなかった」ということに集約されます。
そして「なぜ習慣化できなかったか」を突き詰めていけば、「”何をやるか”に注目したから」ということへとたどり着きます。
要するに、”足し算”をしすぎたのです。
それまでの生活に新たなタスクが増えれば、そこには自ずと無理が生じます。
もともとの生活にゆとりが多くあれば無理は生じないかもしれませんが、少なくとも負荷がかかります。
「ある程度の負荷は必要だ」という側面も確かにありますが、やるべきことにフォーカスし、本当に使うべきことにお金や時間を使うためには「何をやるか」とは別のアプローチが必要なのです。
「何をやらないか」こそが戦略の本質
わたしたちの挑戦には「何をやるか」とは別のアプローチが必要です。
そのアプローチこそ、記事のタイトルにもある「”何をやらないか”という戦略」です。
戦略とは、何をやらないかを決めることである
マイケル・ポーター(ハーバードビジネススクール教授)
「何をやらないか」が戦略であるとはどういうことか。
それは、
”やらないこと”を決めることで初めて本当にやるべきことにフォーカスできる
ということです。
つまり、挑戦へのスタートラインは「何をやらないか」を決めることなのです。
しかし、実際は優秀な人ほど多くの仕事を任されます。
そして、一生懸命な人ほどたくさんのタスクに挑戦しようとし、多くの仕事を引き受けます。
つまり、挑戦する人ほど「何をやるか」を考えてしまいがちだということです。
だからこそ、”戦略の本質”は「何をやらないか」であることを知り、強く意識していくことが必要となります。
「何をやらないか」の実践例
ここからは「何をやらないか」の実践例をご紹介していきます。
みなさんが正しい戦略に打って出るよい”きっかけ”になればと思います。
- 本を読む時間を確保するために、YouTube(TV)を見るのをやめる
- ダイエットのために、ファストフードやスイーツを控える
- 新しい仕事に挑戦するために、自分のタスクの一部を他の人に任せる
- 世界一周の夢に向けた資金作りのために、アルコールや喫煙をやめる
- 家族との時間を大切にするために、仕事を早めに切り上げる
このように、「○○のために、△△をやめる」ということを常にセットで考える習慣をつけることを意識してみてはいかがでしょうか。
何か新しいことに挑戦したければ、何かを切り捨てるべきなのです。
どれだけ素晴らしいことに取り組んでも、そこにかけられるお金や時間が十分に確保できなければ、結果は中途半端なものとなってしまいます。
もしも”切り捨て”の発想をもたず、新たなタスクを増やした場合、お金や時間に無理が生じていきます。
貯金を切り崩したり、睡眠時間を削ったりと、身を削っていくことにつながりかねないということです。
おわりに
今回は”戦略の本質”について考えてきました。
わたしたちは「あれもこれも」と多くのことに手を出してしまいがちです。
そしてこれは、向上心が高い人ほど進みやすい道であるといえます。
しかし、むやみにタスクを増やすことは、お金や時間の浪費へとつながります。
そして、増えたタスクの中で行う挑戦はあまりうまくはいかないでしょう。
挑戦を結果に結びつけるためにも、「○○のために、△△をやめる」ということを強く意識していくべきなのです。
まずは現在の生活や習慣を改めて見直し、切り捨てられる部分がないか考えることから始めましょう。
余計なタスクから解放されたあなたは、”本当にやるべきこと”にフォーカスし、挑戦を”成長”や”結果”に結びつけることができます!
それでは!ありがとうございました!
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