はじめに
こんにちは!SHO(しょー)です!
今日の記事は、「若者の一票の重み」について取り上げていきます!
- 自分の一票じゃ何も変わらないと思っている若者
- 選挙といわれてもよくわからないという方
- そもそも選挙に行ったことがない方
に向けて書いた記事です。
僕も24歳ですので、そんな皆さんと同じ世代です。
そして、僕自身にも「自分が投票したところで何も変わらないだろう」という考えをもっている時期がありました。
しかし、”自分の一票の本当の重み”を知ってしまった今は、投票に行かないという選択肢がありません。
今回の記事を読むと、
- あなたの一票にどれだけの重み(価値)があるか
- 投票することは想像以上に簡単なもの
ということがわかります。
今日の記事を読まなければ、
- これからも一票の重みを知らずに生きていくことになる
- 若い世代の意思を国の政治に反映させられない
- 日本(若者)の将来が危うくなる
ということになってしまいます。
気になった部分だけでも構いませんので、ぜひお読みいただければと思います!
選挙での”若者の声”の小ささ
政治家が選挙で当選するためには、何を意識するべきでしょうか。
それは、最も投票率の高い年代に響くマニュフェストを掲げることです。
日本の人口で現在最も大きなボリュームを占めているのは50~70代(団塊世代・団塊ジュニア世代を含む)です。

人口ピラミッドからもわかる通り、少子化と高齢化が同時に進む社会においては、若い層(18歳~30代)のボリュームは比較的少ないものとなっています。
つまり、選挙活動で打ち出すマニュフェストが50~70代に刺さる内容であれば当選の可能性は高まるということです。
そして、この問題は単に人口比だけに起因するものではありません。
年代別投票率(H29)を見ていくと、最も低いのが20代(33.85%)で次に低いのが10代(40.49%)となっています。
一方、最も投票率が高いのが60代(72.04%)で次に高いのが50代、次が60代と続いていきます。
(参考:「国政選挙における年代別投票率について」(総務省ホームページ)https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/nendaibetu/)
つまり、人口の構成比以上に選挙における世代間のボリュームの差は大きなものとなっているのです。
高齢層向けの政策
選挙における若者のボリュームの小ささについてはこれまで述べてきた通りです。
そして、このような状況では高齢層向けのマニュフェストが打ち出され、選挙後の政治もそれらのマニュフェストを実現するために進んでいきます。

以上のグラフからもわかるように、1990年度から2021年度にかけて社会保障費(国家功労者や引退層中心の歳出)が約3倍に増えているにもかかわらず、教育費(未来を担う層のための歳出)などは横ばいとなっています。
国というのは言ってみれば大きな家族のようなものだ。財布が1つという意味では最大級のコミュニティ単位とも言える。今の日本は、例えて言うならば、家族のうちおじいさんやおばあさんはちゃんとしたおかず付きのご飯を普通に食べることができるが、働くお父さんやお母さんにはほんの少ししかお小遣いがなく、子どもたちにはメザシ1つ与えられていない。そういう状況だと思えばイメージが湧くだろうか。
このまま行けば、この国はシニア層と過去にお金を使いすぎて衰退を止められなかった初めての大国として歴史に名を刻むことになるだろう。
「シンニホン」安宅和人(慶応義塾大学環境情報学部教授、ヤフー株式会社CSOなど) 2020
この状況を打開するには、投票を通して若者が声を上げ、国のリソース配分を”未来のための政策”に数%でも傾けられるよう、働きかけていくべきなのです。
一票の重みを寓話「一杯のワイン」から考える

「一票くらいじゃ何も変わらないだろう」
そんなあなたに「一杯のワイン」という寓話をご紹介します。
あるところに、ワインで有名な村がありました。 もうすぐ町の祭り。町の外からも大勢のお客さんが訪れます。町中のみんなで相談して、お客さんにワインをごちそうしてお祭りを盛り上げようと決めました。 「全員が、それぞれコップ一杯のワインを樽に入れよう。そして、樽いっぱいのワインをプレゼントするんだ」 その町のものは皆貧しかったのですが、お祭りを盛り上げるために協力してワインを用意することにしました。 この町にトムという青年がいました。 トムは大変貧しかったのですが、お祭りのためになんとかコップ一杯のワインを手に入れました。 ところがワインを樽に入れる直前に、トムはふと思いました。 「おいしそうなワインだ。もう何年もワインなんて飲んでいない。飲んでしまおうか。こんなに大きな樽なんだ。自分一人くらい入れなくてもごまかせるんじゃないか」 そう考えたトムは、自分の番が来ると、そっとコップ一杯の水を注ぎました。そして、用意したワインは飲んでしまいました。 いよいよ町のお祭り当日です。大きな大きな樽が、町の中心に運ばれました。 「そうぞ、わが町自慢のワインです」 町中のみんなが見守る中、お客さんがワインをグラスに注ぎました。その瞬間、町の住民全員が「あっ」と思わず息をのみました。お客さんのグラスに注がれたのは、透明の液体だったのです。 町の皆は、誰もがトムと同じように、「自分一人くらいいいだろう」と思い、ワインの代わりに、一杯の水を入れたのです。 (参考:「小学生がシーンとして聴く道徳話100選」長谷川博之)
「自分一人くらいなら」という人任せにせず、1人ひとりが役割を果たすことが大切なのです。
意外に簡単!「投票の仕方」
投票の仕方については、
こちらを参考にするとわかりやすいです。
20秒でわかるようにポイントをまとめると、
- 持っていくものは自宅に届いた投票券のみ(もしなくしても免許証などの身分証明書があればスムーズに投票できる)
- 投票会場は投票券に記載されている
- 会場で書くのは二枚(小選挙区、比例代表)
- 小選挙区…投票したい候補者名を書く(名前がわからなくても会場に張り出されれている)
- 比例代表…政党名を書く
以上のポイントさえわかっていれば、後は会場に出向くだけ。
よほど混雑していなければ、5分とかからずに終了します。
どうぞご安心して、投票会場へ出向いてください!
まとめ
今回は、衆議院議員選挙前日ということで「若者の投票」に焦点を当て、投票の重要性と投票の仕方について解説してきました。
確かに、あなたの一票で選挙の結果が大きく左右されることはないかもしれません。
しかし、”若者の一票”が積み重なると、”未来のための政策”を無視できない状況をつくることができます。
現在の制度の下では、選挙が国の政治に参加するほぼ唯一の機会です。
この記事が、みなさんがこの機会を大切にしていく”きっかけ”になれば嬉しく思います。
それでは!ありがとうございました!
【参考文献】
「シンニホン」安宅和人 2020
「小学生がシーンとして聴く道徳話100選」長谷川博之 2018
コメント