はじめに
こんにちは!しょーです!
今日の記事は、「可能性を広げる!周りを巻き込む力」というテーマでまとめていきます。
この記事を読んでいただくうえで、最も大切な前提となるのは「1人でできることには限界がある」という考え方です。
歴史上の偉大な人物も、自分1人で何かを成し遂げてきたわけでは決してありません。
偉大な功績は、その人の人柄や夢、志に共感した人が集まったからこそ実現されたのです。
そのことをよく表しているのが、世界的名著「人を動かす」の中でも紹介されている、アメリカの実業家にして”鉄鋼王”と称されたアンドリュー・カーネギーが自らの墓標に刻んだ以下の言葉です。
己より賢明なる人物を身辺に集むる法を心得し人物、ここに眠る
アンドリュー・カーネギー(アメリカの実業家:鉄鋼王)
つまり、アンドリュー・カーネギーは、
「自分より賢い人に助けてもらったからこそ、これほど大きな功績を残すことができたんだ」
ということを墓標(自らの墓に記す文字=人生最後のメッセージ)に刻み込んだのです。
これはまさに「人を動かす」というマインドです。
この記事は「人を動かす」のような大きなテーマではなく、”協力”や”チーム”そして”心理的安全性”に焦点を当てていきます。
この記事を読むと、
- 周りを巻き込み、1人では絶対に到達できない成果や功績を得るマインドの基本が身につく
- 大きなゴールへの歩みを進める「健全なチームの在り方」としての心理的安全性への理解が深まる
この記事を読まなければ、
- 自分1人でタスクを背負いすぎ、その負担で心身に悪い影響が及ぶ
- ”チーム”や”仲間”の大切さを理解できず、視野の狭い人だと思われる
周りに視野を広げ、自分にできることの可能性を広げる土台を築きましょう!
周りを巻き込むという発想

例えば「働き方改革で最高の職場を作りたい」と考えたとしましょう。
この目標を達成するために、あなたは時間術を意識して自分の残業時間が大幅に減りました。
さて、これで働き方改革は達成されたといえるでしょうか。
確かに、あなたの残業時間が減ったことによって職場全体としての残業時間の総和は少し減りました。
しかし、これで「働き方改革達成だ!」と考える方はいないでしょう。
働き方改革を達成するうえで、「”仲間”の協力を得ること」は不可欠です。
また、これをあなたの職場に留まらせず、社会全体への運動論として広めていくことができれば、より大きなビジョン(日本全体としての働き方改革)が実現できます。
そして、以上の例からわかるのは、
「職場でも、社会でも、あなた1人でできることには限界がある」
ということです。
そしてこれは、すべてのチャレンジに共通する真理です。
ソクラテスの「無知の知」のように、「1人の限界を知る」ことがより大きな挑戦へのスタートラインなのかもしれません。
健全な組織の在り方としての”心理的安全性”

2012年にGoogleが生産性の高いチームの条件を調査した”プロジェクトアリストテレス”では生産性向上の5つの柱が明らかになりました。
その1つとして挙げられたのが”心理的安全性”です。
心理的安全性という言葉を理解するために、心理的安全性の高い組織と低い組織の例を挙げます。
心理的安全性の高いチーム
「健全に意見を戦わせ、生産的で良い仕事をすること」に力を注げるチーム
心理的安全性が低いチーム
「チームのために行動しても、罰を受ける」という不安やリスクのあるチーム
つまり、注目すべきは行動の”見返り”です。
チームのために行動して、たとえ失敗したとしても行動自体は非難されないのが前者。
チームのために行動して、失敗した場合は厳しく非難されるのが後者です。
どちらにせよ、失敗に対するフィードバックや反省は大切ですが、「チームのために行動した」という行動自体を非難してはいけないのです。
「チームのための行動」に対する見返りが”非難や罰(嫌子)”だった場チーム内の「チームのための行動」は減少します。
逆に、たとえ失敗したとしても「チームのための行動をしたという事実」が認められる(好子)環境であれば、「チームのための行動」は増加・強化・促進されていくのです。
そして、心理的安全性を考える上で注意が必要なのは、「心理的安全性=馴れ合い」ではないということです。
先にご紹介した心理的安全性の高いチームの定義が「健全に意見を戦わせ、生産的で良い仕事をすることに力を注げるチーム」だったように、”健全な衝突(意見を戦わせる)”はとても重要な要素です。
もちろん、健全な衝突の前提にあるのは攻撃ではなく共通のビジョンとそれに向けた建設的な議論です。
心理的安全性を知り、この前提に立って”協力”や”チーム”を意識することで、周りを巻き込み、より大きなビジョンを実現することが可能となるのです。
まとめ
今回の記事は、可能性を広げ、大きなビジョンを実現するための土台となる内容をまとめてきました。
まず、「1人の限界を知る」ということ。
そして、「心理的安全性の高いチームを目指す」ということ。
そうして、オープンな姿勢で周りに広げていくことを意識しながらより大きなビジョンに近づいていきましょう。
それでは!ありがとうございました!
【参考文献】
「心理的安全性のつくりかた」石井遼介 2020
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