はじめに
「あの人はいつも明るく前向きで幸せそう」そんな人に出会ったことはありませんか。
そんな人を見て「お気楽でいいね」とあまり良い気持ちはしない、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
世の中には、「ご機嫌な人」と「不機嫌な人」がいます。
明るく前向きな人と出会ったとき、「幸せそう」と感じるのか「お気楽」と感じるのか。これこそまさに「ご機嫌な人」「不機嫌な人」によって受け取り方の違う部分かと思います。
それでは、「ご機嫌な人」と「不機嫌な人」の違いはどこから生まれるのか。
もし仮に選ぶことができるのならば、あえて「不機嫌に生きていきたい」そんな人はいないでしょう。
今回は「ご機嫌な自分」を選択し、「ご機嫌に生きていく」方法をポジティブ心理学の知見も参考にしながら、まとめていきたいと思います!
幸福の要因の50%はポジティブ遺伝子?
予防医学研究者であり、ポジティブ心理学研究の第一人者石川善樹氏が2030年に終了するSDGsに次ぐ、ポストSDGsに推しているのが「Well Being(よりよく生きる)」です。
テクノロジーがどれだけ進歩し、経済がいくら発展しても、人々が健康で幸福でなければ意味がない。だからこそWell Beingはこれからの世界にとって大切なものである。そんな風に僕は思います。
人間の幸福を科学するポジティブ心理学には、幸福に関するある興味深い研究があります。
それは、「幸福の要因の50%は遺伝的要因で決まる」というものです。
これはつまり、ポジティブな親を持つ子どもはポジティブである可能性が高いということです。
それでは、人間はこの遺伝子に逆らうことはできないのでしょうか。
50%の「ご機嫌遺伝子」によって運命は決定されてしまうのでしょうか。
…結論から言うと、それは違います。
まず、「不機嫌遺伝子」をもっていても幼少期に周囲から認められるような良い経験をすることで、その人は「ご機嫌遺伝子」をもっている人以上に「ご機嫌」になることが明らかになっています。(お子さんはまだ間に合います!)
とはいえ、読者の皆さんの多くはすでに「幼少期」を終えてしまっていることでしょう。
そこで今回ご紹介するのが、「憂鬱な雨は存在しない」という考え方(思考法)です。
「憂鬱な雨」は存在しない!人は自ら意味づけした世界で生きている
「雨が降っているとなんとなく憂鬱な気分になる」
「朝が辛くて仕方がない」
時々、そんな声を耳にします。
これは、雨に含まれる成分のせいなのでしょうか。朝日が私たちを憂鬱にしているのでしょうか。
そんなわけはありませんよね。
本来、「雨」にも「朝」にも私たちの気分を落ち込ませる力はないのです。
それでは、なぜ私たちは「憂鬱な雨」を感じるのでしょうか。

そうです。それは、私たちが意味を与えているからです。
雨の音を楽しみ、水たまりを飛び越えご機嫌で登校する。そんな小さな子どもの姿を思い浮かべることはできませんか。この子どもたちは、雨に「楽しい」とか「嬉しい」といった意味を与えているのです。
毎日最悪な気分で「もう朝か…」と目覚める人。
最高の気分で「良い朝だ!」と1日をスタートさせる人。
両者の最も大きな違いは、「朝」にどんな意味付けをするかなのです。
まとめ
「辛い朝」「憂鬱な雨」は存在しません。
その事実をありのまま受け入れることで、誰もが「気持ちのいい朝」を迎えることができます。
すべてはあなたが「どんなフィルター越しに世界を見るか」にかかっているのです。
これは、アドラー心理学でいうところの「ライフスタイル」に近い考え方かと思います。(アドラー心理学については後日改めてご紹介します!)
アドラー心理学をもとに、「親ガチャ」論争についてまとめています。アドラー心理学の基本についてもわかりやすくご理解いただける内容になっていますので、ぜひご覧ください!
さあ、あなたは「赤信号」にどんな意味を与えますか?
それでは!ありがとうございまいました!
【参考文献】
「自分を「ごきげん」にする方法」辻秀一 2013
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