はじめに
こんにちは!しょーです!
今日の記事のテーマは、「自分の武器を知る~これからの時代を生き抜くために必要な10の技術~」です。
進学や就職、日々の仕事でわたしたちは2つの大きな選択を迫られます。
それは、
- どこで戦うか
- どのように戦うか
ということです。
第一の選択「どこで戦うか」を間違えば、どんな努力も報われない困難な道に進むことになるでしょう。
すでにレッドオーシャンとなっている業界に新規参入し、強力な競合と戦うのは至難の業です。
また、今後AIに取って代わられることが確実視されているような職業を目指してもあまり意味はないでしょう。
誰も挑戦していない分野やニッチなジャンルで勝負することは、社会で戦っていくうえで大切な視点です。
そういった「どこで戦うか」の議論も大切ですが、今回の記事で考えていくのは第二の選択「どのように戦うか」ということです。
「どこで戦うか」は、もうすでに進学や就職を終えている方にも重要な視点ですが、「転職なんてそんな簡単にできないよ!」という方も多くいらっしゃるでしょう。
一方、「どのように戦うか」であれば、すでに進学や就職を終えた方にはもちろんのこと、これから「どこで戦うか(進学や就職)」という選択を控えているという方にとっても良い判断材料となる視点となります。
この記事は、
- これから進学や就職、新規事業の立ち上げを考えている方
- すでに学んでいること、行っている仕事での戦い方を知りたい方
に向けた記事です。
「どのように戦うか」を考えることは、「自分の武器」を考えることです。
刀しかもっていないのに、長距離戦で戦うような非合理を見直しましょう。
そして、あなたにはあなたなりの戦い方があります。
それを見つけようという試みが今回の記事です。
この記事を読んだ方には、
- 「どのように戦うか=自分の武器」を理解し、「どこで戦うか」の判断材料が手に入る
- すでに取り組んでいることにも「自分の武器」を最大限活用することでこれまで以上の結果が得られる
というメリットがあります。
それでは、記事を読み進めてください!
※この記事は長編になっていますので、まずは気になる部分からご覧ください!
第一の武器「時間」

もっとも単純な武器、それは”時間”です。
すべてのアウトプットの質が時間の長さによって決まるわけではありませんが、やはり時間があるということは武器になります。
- 学生時代
- 仕事が休みの日
- 仕事に行く前の時間
- 仕事から帰宅した後の時間
- 時間術によって生まれた余裕
- スキル向上によって生まれた余裕
- 時短家電によって捻出された時間
そういった時間がある人には「時間をかけないと絶対にできないタスク」や「時間をかければかけるだけ価値が向上するタスク」が向いています。
また、そういった時間を自己投資に回すことで知識やスキルが身につき、将来的な武器や選択肢を増やすこともできます。
ただし、時間のある人が陥りがちな”落とし穴”があります。
それは、「効率の悪さを時間でカバーしようとすること」です。
「自分には時間の余裕なんてない」というあなた。
もしかすると、この落とし穴にはまっているのかもしれません。
時間術について、本気で考えてみませんか?
第二の武器「継続」

”継続”はそれだけで強力な武器になり得ます。
失敗とは、成功するまでやり続けないことだ
松下幸之助(松下電器産業:現パナソニック創業者)
世の中にある失敗の要因は、松下幸之助の言葉のように「やり続けないこと」によるところが非常に大きいです。
ダイエット、筋トレ、勉強、朝活、断酒、ブログ、投資、自己投資…
3日や1か月程度で目に見える結果が出るものなど、そうはありません。
それなのに、
「筋トレには効果がない」
「ブログなんてもう手遅れ」
「自己投資なんて何の効果もない」
などと早々に結論付けてしまうことこそ失敗の大きな要因なのです。
多くの人が継続できないからこそ、継続することそれ自体が武器になる。
そんな発想をもち、地道に積み重ねられた人にこそ成功は近づいてくるのです。
「継続は苦手」というあなたには、継続のハードルを格段に下げる画期的な方法をご紹介していますので、参考にしてみてください。
また、継続のカギは”習慣”です。
このことについては”第三の武器”で紹介します。
第三の武器「習慣」

人間は理性の生き物でもなければ、本能の生き物でもない。
人間は習慣の生き物である。
ジョン・デューイ(哲学者)
継続のカギ、それは”習慣”です。
何かを習慣づけるのは、モチベーションでも目標でもなく、「簡単かどうか」「楽しいかどうか」です。
どれだけ大きな夢や目標があったとしても、この2つの視点がなければ続けることは難しいでしょう。
つまり、何かに継続して取り組みたい場合は、
- できるだけ小さく始めてみること(=簡単)
- できたことを認めること(=楽しさ)
という視点が大切だということです。
読書を例にすれば、
「毎日本を1時間読む」ではなく「毎日本を1ページ読む」のようにできるだけ小さく(=簡単)
そして、読んだページ数や読んだ日をカレンダーやメモに記録し成果の”見える化”を(=楽しさ)
そのように始めてみて、「1ページじゃ物足りないな」と感じた日には5ページ読めばいいですし、成果を”見える化”して「○○日連続読書継続中」という記録をしていけば楽しく継続できるでしょう。
また、すでに行っている習慣に新しい習慣を紐づけるのも効果的な方法です。
「歯磨きしながら、英語リスニング」「通勤時間に、オーディオブック」など、マイルールをつくれば何も負担を増やすことなく継続することができます。
また、習慣を語るうえで欠かすことができないのが「悪習を断つ」ということです。
「毎日の飲酒を週3日にしてみる」「睡眠前のスマホチェックをやめてみる」「仕事終わりのコンビニ通いをやめてみる」など、習慣を変えることで時間が生まれたり、睡眠時間が確保できたり、健康に繋がったりすることが多くあります。
習慣を変えることはそう簡単なものではないため、「環境を変えてその行動をやりにくくする」という方法を検討してみてください。
繰り返しになりますが、「人は習慣の生き物」です。
良い習慣をもてばよい人生を送ることができるということは、間違いのない事実です。
第四の武器「発信」

これほどスマートフォンが普及し、世界中の人々がインターネット上で繋がっている世の中では”発信”が大きな力をもちます。
地元の街中で細々と営業している店舗も、SNSを利用して発信すればそのマーケットは地元の人口分ではなく、日本や世界各地へと広がるのです。
そして、ビジネスだけではなく個人にも同じことが言えます。
個人としてどれだけ素晴らしい考えをもっていたとしても、どれだけ素晴らしい活動をしていたとしても、誰にも知られていなければ大きな成果を上げることは難しいのです。
逆に言えば、発信力が大きければ大きいほど「達成したいこと」へのハードルが低くなります。
活動は、SNSとセットで行いましょう。
また、習慣化のモチベーションとして「断酒○○日目」「朝活○○日目」などと発信している方も多くいます。
何事にも発信をセットで考えることで、可能性は大きく広がるのです。
また、SNSはアウトプットの場として最高のツールです。
ただ本を読むのと、本を読んでそこで感じたことや学んだことをSNSで発信するのとでは、その効果に大きな違いが生じます。
知識の大きな目的は、知識そのものではなく、行為である
トマス・ヘンリー・ハクスリー(イギリスの生物学者)
インプットばかりで”頭でっかち”になるのではなく、”入力”を”出力”へとつなげていくことが大切なのです。
第五の武器「仲間」

己より賢明なる人物を身辺に集むる法を心得し人物、ここに眠る
アンドリュー・カーネギー(アメリカの実業家:鉄鋼王)
これは、不朽の世界的ベストセラー「人を動かす」の中で紹介されている、アメリカで鉄鋼王とも称されたアンドリュー・カーネギーが自らの墓標に刻んだという言葉です。
つまり、アンドリュー・カーネギーは、
「自分より賢い人に助けてもらったからこそこれほど大きな功績を残すことができたんだ」
ということを墓標(自らの墓に記す文字=人生最後のメッセージ)に刻み込んだのです。
まさに「人を動かす」というマインドです。
これを例えば「働き方改革で最高の職場を作りたい」という願いと重ねて考えた場合、「”仲間”の協力を得ること」は不可欠です。
また、これをあなたの職場に留まらせず、社会全体への運動論として広めていくことができれば、より大きなビジョンが実現できます。
「職場でも、社会でも、あなた1人でできることには限界がある」
このことを受け入れ、仲間とともに歩みだすことでこそ大きな夢は実現できるのです。
また、仲間をつくる際の大切な視点として、「様々な分野に交友関係をもつこと」は大切です。
そうすることで、まったく異なる業界間での”かけ算”によって大きな価値を生み出すこともできますし、わからないことはすぐに解決することができます。
第六の武器「イシュー」

”イシュー”という言葉を知っていますか?
イシューとは、「知的生産の目的地となるもの(解くべき課題、何に答えを出すべきか)」ということです。
イシューを見誤れば、そこに費やした時間や労力は完全に無駄になってしまいます。
安宅和人さんの著書「イシューからはじめよ」では、「解くべき課題(イシュー)を見極めること」の重要性が語られています。
それをせずに、ただ淡々とタスクをこなす状態こそが”犬の道”です。
つまり、どれだけ「答えのクオリティ」を高めたとしても「イシュー(課題)の質」が低ければ大きな成果を上げることも、生産性を高めることもできないのです。
”犬の道”とは、
「なんでそんなことに時間や労力を使っているの?」
という状態なのです。
例えば、これだけ”たばこ離れ”と少子化が進んでいる現代において、「若者のたばこ消費が少ないから若者に好まれる新たな商品を考えよう!」というのはあまりよいイシューとは言えません。
少子化の状況で若者にターゲットを絞り、それが成功したとしても、あまり大きな収益は見込めないでしょう。
このように、誰もが陥りがちな”犬の道”を避けるためにも、正しいイシューを設定するための判断材料を質の良いインプットから得ることが大切です。
第七の武器「ビジョン」

明確なビジョン(目的意識)は強力な武器になります。
逆に言えば、目的がない状況で何かを継続したり、何かに全力で取り組んだりすることは至難の業です。
「お金持ちになりたい」
「有名になりたい」
「幸せを手に入れたい」
人生のビジョンは人によって様々です。
上に挙げた3つの様々なビジョンには共通していることがあります。
それは、
「望むだけでは絶対に達成できない」
ということです。
例えば、「お金持ちになりたい」というゴールを設定したとして、これには何の具体性もありません。
つまり、「これだけではどんな行動を起こせばよいのかわからない」ということです。
「お金持ちになりたい」と望んで、そのゴールへたどり着く人とたどり着けない人の最も大きな違いは「どんな行動に移すべきか」という具体的な視点の有無なのです。
実際、世の中の多くの人が「お金持ちになりたい」と考えているでしょう。
しかし、そのほとんどはこのビジョンを達成することができません。
どうすれば達成できたのかを考えれば、それはすべて
「夢や目標についてただ漠然と考えているに過ぎなかった」
ということに集約されます。
逆に言えば、”行動”という正しいアプローチをとることができれば、ビジョンへの歩みは着実に進んでいきます。

また、”ビジョンの最も大きな力”は「共感を呼ぶこと」です。
大きなビジョンを掲げることで、それに共感する人が集まります。
これは、第五の武器「仲間」にも通づる考えです。
ビジョンを掲げ、仲間を集めることで「1人では到達することのできない場所」へとたどり着くことができるのです。
第八の武器「未来へのリソース配分」

突然ですが、あなたはカードやローンの支払い(過去)やお酒やゲームへの消費(現在)にどれだけのお金や時間(リソース)をつぎ込んでいますか?
正直に言って、過去や現在にすべてのお金や時間をつぎ込むことは賢い選択とは言えません。
リソース配分が過去や現在に偏ることは、「未来へのリソース投下ができなくなること」を意味しています。
これを”サザエさん”に例えて言うならば、
波平さんやフネさんはぜいたくな生活を送り、(=過去へのリソース配分)
サザエさんやマスオさんには少しのお小遣いしか与えられず、(=現在へのリソース配分)
カツオくんやワカメちゃん、タラちゃんにはメザシ一匹しか与えられていない。(=未来へのリソース配分)
というような状況だということです。
果たして、これを続けていくことで”明るい未来”は訪れるでしょうか?
…決してそうはならないことが想像できると思います。
大切なのは、最もイメージしにくく、どうしても比重の小さくなってしまいがちな「未来へのリソース配分」の比重を少しでも大きなものにすることです。
イメージしにくく、誰もがおろそかにしてしまいがちな部分だからこそ、このことを意識するだけで大きな差が生まれます。
つまり、「未来へのリソース配分」は強力な武器になるということです。
具体的には、勉強や読書など「様々な経験を積む」といった”成長”にフォーカスすることが大切です。
金銭面でいえば、積み立てNISAなどに代表される”長期投資”も選択肢に入ってくるでしょう。

変化の激しいこれからの時代には、受け身の姿勢で対応することは難しくなります。
イメージとしては、サーフィンの技術がない状態で荒波に立ち向かうようなものです。
サーフィンは、ある程度の技術があるからこそ荒波を乗りこなし、楽しむことができるのです。
どんな状況にも対処可能な強さをもち、成長し続ける人生を手に入れるためにも、過去・現在だけでなく、「未来へのリソース配分」について真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
第九の武器「差別化」

他の誰でもなく、あなたが、そしてあなたの商品や発信が選ばれるには”差別化”が欠かせません。
例えば、”クリアアサヒ”について考えてみましょう。
クリアアサヒが他の新ジャンル(第3のビール)と違った点(差別化を図った点)はパッケージのシズル感(美味しそうに見える感覚)です。
缶に表現されている「今にもあふれ出しそうな泡」のデザインは、それまで「新ジャンルはちょっと…」と敬遠していた層の心をつかみました。
そして、クリアアサヒはヒット商品となったのです。
そして興味深いのは、クリアアサヒのヒットをきっかけに同じようなデザインの商品が多く発売されましたが、それらの売上はあまり伸びることはありませんでした。
このことからわかるのは、「差別化には先行者利益が働く」ということです。
あなたも、何か新しいことにチャレンジするときには差別化を意識し、流行や競合他社とは少し違った角度から攻めてみましょう。
それがあなたの”武器”になるはずです。
第十の武器「好き」

最後の武器、それは”好き”です。
人には誰しも、
「これだけは時間を忘れて続けられる」
「このことは見返りがなくても続けたい」
というものがあるはずです。
そのことは、何よりも強力な”武器”になります。
僕にとっては、それがブログ運営による情報発信です。
好きだからこそ、時間をかけられます。
好きだからこそ、続けられます。
好きだからこそ、リソースを投下できます。
好きだからこそ、ビジョンと合致します。
心や体をすり減らして行う”死事”ではなく、自分のためだけの”私事”でもなく、誰かのための”仕事”やビジョンや志のための”志事”として「人生のタスク」を行っていきましょう。
まとめ
今回の記事では、「自分の”武器”を知ること」を目指し、10個の技術についてまとめてきました。
読者の皆さんが、この記事をヒントに人生の選択や何かの勝負に出る打ち手を増やす力になっていれば、大変嬉しく思います。
また、この記事は10冊以上の本から着想を得て執筆しました。
参考文献は下記に示していますので、ぜひ手に取ってみてください。
また、この記事の執筆にあたってはGoogleの無料アプリ”GoogleJamboard”を利用してアイデア出しを行いました。
GoogleJamboardに関する記事もまとめておりますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
それでは!ありがとうございました!
【参考文献】
「神・時間術」樺沢紫苑 2017
「習慣超大全」BJ・フォッグ 2021
「アウトプット大全」樺沢紫苑 2018
「人を動かす 文庫版」D・カーネギー 2016
「シンニホン」安宅和人 2020
「イシューからはじめよ」安宅和人 2010
「お金か人生か」ヴィッキー・ロビン・ジョー・ドミンゲス 2021
「創るためのAI 機械と創造性のはてしない物語」徳井直生 2021
「センスは知識からはじまる」水野学 2014
「心理的安全性のつくりかた」石井遼介 2020
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