【最高のパフォーマンス】真・失敗は成功のもと【シリーズ第10弾】

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最高のパフォーマンスシリーズとは

こんにちは!しょーです!

今日の記事は、

”最高のパフォーマンスシリーズ”第10弾として、「本当に大切な失敗は成功のもとの意味とは?」というテーマでまとめていきます!

”最高のパフォーマンスシリーズ”とは、僕が小学校教員とブログ毎日更新の両立を実現するために行っている様々な工夫について、シリーズとしてご紹介していくというものです。

1つ1つの工夫は小さなものかもしれませんが、それらを1つずつ着実にものにしていくことで、あなたのもつ”本当の力”を引き出してみせます!

このシリーズは小学校教員やブロガーに限らず、

  • 学業に効率的に取り組みたい方
  • 仕事の生産性や仕事を通して生み出す価値を高めたい方
  • 成長を目指すすべての方
  • 夢を実現したい方

にとって有益な情報をお届けしていきます!

はじめに

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わたしたちは、誰もがみな本能的に失敗を避けようとします

逆に言えば、失敗から学ぼうとしたわずかのな人や組織だけが大きく成長し、高いパフォーマンスを発揮することができるのです

はじめに

失敗は成功のもと

教室は間違うところだ

などとはよくいうものですが、わたしたちは失敗をついつい隠そうとしたり、見なかったことにしたりしてしまいがちです。

今回の記事では、「失敗を直視して改善していくこと」の大切さを、医療業界、航空業界などの事例を交えながらご説明していきます。

失敗から学び、成長を手に入れる術を学んでいきましょう!

失敗から学びづらい「医療業界」

人は誰でも、失敗を認めるのが難しいものです。

ゲームのスコアやカードゲームの勝敗でさえ、良い結果が得られないとあまり良い気持ちはしませんし、不機嫌になることさえあります。

こうした些細なことでも、失敗を認めることには抵抗があるのですから、仕事などといったより重要なことになればなるほど失敗を認めるのは難しくなるといえます。

これを医療業界に当てはめて考えれば、長年経験を積んで高い地位に上り詰めた医師にとって、失敗を公にするのは相当に難しいものであるでしょう。

医学の黎明期には、多くの”誤った治療法”が広まりました。

ロボトミー手術などが例として挙げられるでしょう。

ロボトミー手術とは、脳の前頭前野を切断することで、精神障害の改善を図ろうという手術であり、この治療法の発見は、ノーベル賞も受賞しています。

しかし、この治療法はアメリカやヨーロッパなどで広く行われましたが、多くの合併症や機能障害を引きおこし、死亡者や自殺者を多く出しました。

ここで問題だったのは、治療法の検証が十分に行われなかったことです。

たまたま患者の調子がよくなれば、「この治療法は効果的だ」と断定し、患者が体調を崩し命を落とせば「この治療法でさえ救うことができなかったのだから、かなり重症だったのだろう」と見なかったことにしたのです

ここでは、失敗や欠陥にかかわる情報が放置されたり曲解されたりして進歩につながげることができない「クローズド・ループ現象」が起こっているといえます。

失敗に対してクローズドな対処を繰り返していけば、それは自ずと誤った方向へ歩んでいくことにつながるのです。

ここで注目すべきは、医師や病院には”失敗したという認識も悪意もない”ということです。

現代の医療現場でも少なからず同じようなことが起こっています。

それは、医師が「避けようがありませんでした」「不測の事態だった」「最善を尽くしました」というとき、そこには真実も含まれていますが、真相は明らかにしていないということです。

手術や治療が失敗に終わり、愛する人を失った家族が、「避けようがありませんでした」という専門家に食い下がって真相を解き明かそうとすることは決して簡単ではないでしょう。

しかし、「クローズド・ループ現象」に陥らないためにも、失敗(失敗として医師が認識しているものに限らず、避けようがなかったと考えられる事例も含めて)について究明することは、重要であるといえるのです。

失敗から学ぶ「航空業界」

医療業界と比較して航空業界は、失敗に対する姿勢がかなりオープンであるといえます。

みなさんも、世界のはるか遠くで起きた航空機の事故のニュースを耳にしたことはあるでしょう。

そういった報道の影響もあり、飛行機に乗るときに「墜落したらどうしよう」と心配になる人はしばしば見かけられます。

一方、車に乗るたびに「事故にあったらどうしよう」と心配している人は、少ないのではないでしょうか。

しかし、実際事故にあって死亡する確率を計算すると、自動車のほうがはるかに高いのです。

これは、航空機の事故がはるかに大々的に報道されるため、頭に浮かびやすい情報を過大評価してしまう「利用可能性バイアス」がかかっているためです。

また、航空業界でのニュースは、死亡事故などの大きなものに限らず「システムトラブルで出発した空港へ引き返した」などというものも多く報道されます。

利用可能性バイアス」がかかってしまうほどに、「失敗」を包み隠さず向き合おうとする。

航空業界は「失敗から学ぶ業界」なのです。

航空業界は、失敗に関する調査から、「失敗(事故が起こる状況)にはパターンがある」ということを発見しました。

多くの事故は偶発的に起こるのではなく、あるパターンによって発生するということです。

であれば、やるべきことはただ1つ。

失敗が起こるのパターンへの解決策を1つ1つ着実に見出していくことです。

実際、航空事故の確率は「失敗から学ぶ」姿勢とともに改善され、現在では航空事故の起こる確率は数百万の一という非常に低確率なものとなっています。

失敗事例は世に出ない

「失敗事例はあまり積極的に世に出ることはない」ということも重要な要素です。

例えば、「地方創生」についてはいかがでしょうか。

「地方創生」に関する成功事例は、「ゆるキャラ」や「道の駅」、「B級グルメ」、「〇〇牛という地域ブランド」など、さまざまなものが取り上げられ、成功した自治体の担当者は全国の講演に招かれ、成功事例を広めます。

そして、全国に同じような取り組みをする自治体が増えていきます。

ここで考えなければならないのは、

  • 全国の自治体が同じような取り組みを始めれば、それはもはや「地方創生」としての意味はもたないということ
  • 失敗事例はほとんど世に出ていないということ

です。

特に2つ目の点については、本記事の核心を突くものであるため、詳しく見ていかなければなりません。

地方創生の失敗事例はほとんど世に出ない」のはなぜでしょうか。

それは、地方創生に関する取り組みを行政主導で行った場合、失敗は地方行政へのバッシングや政権の支持率を低下させる要因になってしまうためです。

つまり、成功事例だけが大々的に発表されることでもてはやされ、失敗事例はなかったことになる、「クローズド・ループ現象」がここでも起こっているということです。

そして、「成功事例だけが取り上げられる」という現象は、「地方創生」に限って起こっているわけではないということには注意が必要です。

わたしたちの周囲にある多くのことに、「クローズド・ループ現象」は起こりうるのです。

まとめ

今回は、医療業界、航空業界を例にとり、「失敗から学ぶこと」の重要性について考察してきました。

また、「地方創生」の例を挙げ、「成功事例だけが取り上げられる」という現実もお示ししてきました。

以上のことからみなさんに大切にしていただきたいのは、

失敗を成長のチャンスととらえること

です。

失敗から目を背けず、真摯に向き合い、学び、改善していくことは成長の非常にわかりやすい近道です。

これは、個人レベルでも、組織レベルでも同じことがいえます。

例えば、新たな事業を始める際、失敗覚悟で小さく始めてみる。

そうして、小さな失敗を重ね、修正していけばよいのです。

失敗を恐れてチャレンジをしないという姿勢では、何か新しいものを生み出したり、大きく成長するということは難しくなってしまうでしょう。

自分にとって安全で快適な領域から一歩踏み出し、1つ失敗してみるところまで進んでみる。

まずはそこから始めていきましょう!

それでは!ありがとうございました!

【参考文献】

「失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織」マシュー・サイド 2016

「分析者のためのデータ解釈学入門 データの本質をとらえる技術」江崎貴裕 2020

「地方創生大全」東洋経済新報社 2016

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